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丘のうえから

災害に備えて、普段の準備ができていますか

令和4年1月31日

 

 

 今の時代はいつどこで、どんな災害や事件・事故に遭遇するかわかりません。いざという時に、力を発揮するためには、何よりも準備が重要です。

 正常性バイアスということばを知っていますか。正常性バイアスとは、災害心理学などで使用されている心理学用語で、自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となります。

 東北大震災で訴訟になった石巻の大川小学校のケースでも、正常性バイアスによる根拠のない楽観的思考が対応を遅らせた可能性があると指摘されています。

 事業所ではどういう状況になれば避難を開始するか普段から話し合っておられますか。職員の皆さんは事業所のAEDの場所、消火器や非常ベルの位置を把握していますか。普段からいざという時の準備を怠らず、今後も緊張感を持って避難訓練を実施し、いざという時の準備を怠らないことが大切だと思います。

 また、次年度はBCP(事業継続計画)の策定が計画されています。災害後の事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画となります。

 何よりも大切な皆の「いのち」を守るために、全員が普段からの準備を怠らないようにしていきたいものです。

 

 

こんごう福祉センター長