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丘のうえから

「働くことを支える」

平成27年7月13日

 梅雨空の下、紫陽花が涼しげに揺れています。手入れが行き届いた庭にたくさんの花をつけている枝もあれば、街の片隅で手入れなど忘れられても、けなげに一握りの花を咲かせている紫陽花もあります。

 そして、紫陽花の花が咲く道端に、名前もわからない草が小さな花を咲かせています。

 それぞれが、それぞれに、けなげに生きています。

 さて、当事業団ではあちこちの事業所で、働くことを支えています。

 ひとことで「働く」といっても、それぞれの人にとってその意味合いはずいぶん違うように思います。もちろん、ほとんどの人が「生きるためのお金」を稼ぐために働くのでしょう。でも、私たちが仕事を探すときには「自分にあった生きがいを感じる仕事」に就きたいと思って探すのではないでしょうか?

 たくさんの収入も必要ですが、働くことの「生きがい」という部分もとても大切な気がします。

 「より高収入を得るために企業就労をめざす・・・」「少しハードルが高くて企業就労はまだ難しいけれど、自分らしく働き社会の中で居場所がある・・・」

 働くことに対して、それぞれの人の想いがあります。

 事業団が行っている就労支援事業には、一般企業への就労をめざす人を支援する「就労移行支援や職業訓練」、そして自分の居場所や生きがいを大切に働くことを支援する「就労継続支援B型」があります。

 それぞれ、事業の特色はありますが、その人に寄り添いながらその人に合った働き方を一緒に考える姿勢を大切にしています。

 自分自身が路傍に咲く一輪の花に、気づける支援員であるように言い聞かせながら。