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丘のうえから

自立運営の確立

平成27年9月21日

 当法人が自立民営化に向けての大綱を示して以来10余年が経過し、その目標年度である平成29年も目前に迫ってきました。自立とは文字どおり「自分で立つこと」ですが、私たちのような福祉サービスを提供する事業者にとってどのような状態を指すのでしょうか。

 私は、サービスを利用される方が、日々安心して暮らし、人生を充実したものにしていくために必要なサービスを安定的に提供することができる状態だと考えています。

 経営資源は、「人、物、金」と昔から言われています。今は、これに「情報」「時間」を加えることもあるようです。人は、人権意識の豊かな専門性の高い職員、物は、利用者が快適な時間を過ごすことができる環境、金は、多くの方に利用していただくことによって得られる収入、情報は、先進的な支援技術の吸収、時間は時代に即応する迅速な意思決定といったところでしょうか。

 自立した状態を維持するためには、これらの要素をバランスよく保ち続けることが必要です。

 公立施設の受託運営から出発した当法人が、いよいよ自らの足で歩き始めます。転ぶこともあるのでしょうが、自分で決めた道を進んでいくというのはわくわくするものです。

 「ここの支援があるなら安心ね」とたくさんの方から言っていただける法人であり続けたいと思います。


フラワークラブ

平成27年9月14日

 当事業所では、日中活動のプログラムで「大仙フラワークラブ」という地域活動に参加しています。(「大仙フラワークラブ」は校区で運営されている自治組織・大仙地域環境安全委員会環境部会で、うるおいと安らぎのある町づくり活動の一環として、まちかど緑化、地域への花の苗提供、日々の水やり、花壇の整備など季節ごとの花を育てる活動をされています。)当事業所では、散歩コースでもある大仙公園、その一角にあるハウスで週1回の活動ですが水やりを担当しています。戸外での解放感、道行く皆さんとの交流、そして花の苗の成長を楽しみながら季節感を味わって参加させていただいています。

 今年も、苗をたくさん頂き玄関先、中庭、二階と花壇やプランターに植え付けました。中でも、フラワークラブのNさんに「ひまわりの苗を植えませんか?」と17本を頂戴しました。ところが、その苗は東北で被災したヒマワリから育てられた4代目の苗に当たるとか!Nさんがご自身で大切に育てられつながれた苗とお聞きし、「枯らしたり上手く育てられなかったらどうしましょう?」と躊躇する私を見ながら、「そんなこと全然気にすることないよ。持っていき」と優しく笑ってくださいました。フラワークラブで頂いたコスモス・千日紅・日日草・アスター・ジニア・マリーゴールドと、東北のヒマワリの苗が元気に育ち、今年の夏は日差しに負けない彩りを添えてくれました。

 朝・夕の水やりをしていると、挨拶を交わしてくださり、また「もう咲きそうですね」とか「たくさん植えられて!」と話し掛けていただいたり、お子さま連れの方が花に寄ってきたチョウチョを見ている姿も・・・

 フラワークラブの皆様、そして水やりや支柱立て、虫対策に台風対策、特に休日の水やりを担ってくれた利用者や職員に感謝すると共に、今後もこの小さな一角から地域の皆様との交流が広がることを期して。


念願の事業所がオープン!

平成27年9月7日

                                            かぜ

 11月1日に南茨木多世代交流センターにて『こども発達支援センター風』を開所いたします。こども発達支援センター風は、就学前の発達障がいのお子さんを対象に専門療育を行う事業です。

 今まで、茨木市内に専門療育を行っている事業所がなく、高槻市や箕面市まで通っている実態がありました。ご家族からは、茨木市内に専門療育を受けることのできる事業所を作ってほしいという希望が何年も前からあり、やっと、念願の事業所ができるということで、期待されている方が多いとお聞きしています。また、茨木市内に開所することで、ご家族の負担が軽減でき、お子さんと接する時間が多く取れるのではないかと思います。

 私自身も、こどもを育ててきた親として、こどもと接する時間を多く取らなければいけない時期があると考えます。私の経験から思い返すと、就学前から小学校の間が、その時期なのかなと思います。

 こども発達支援センター風は、ご家族や関係機関等の期待を裏切らないよう、少しはプレッシャーを感じ、責任感を重く受け止めながら、開所に向けた準備を行っていきたいと思います。