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丘のうえから

~「きた」れポストコロナ時代~

令和4年12月19日

 

 

 当事業団は、「こんごう」「きた」「みなみ」の3センターに分轄して事業所経営をしています。「きたおおさか福祉センター」には、箕面市・茨木市・守口市に5事業所があり、富田林市の法人本部からは最も距離がありますが、全事業所が街中の便利な場所にあります。グループホームやショートステイ事業は展開していますが、施設入所が無く日中の通所事業中心なのが特色です。

 「きた」では、研修目的での法人内事業所間他部署実習を3年ぶりに再開しました。一つの部署しか経験していない若手職員を中心に事業所から数名ずつ派遣しました。派遣された職員個々が、日常業務との違いを感じる良い機会になったのではないかと思います。

 先日、1・2年目職員を対象にヨドバシカメラ梅田店屋上にある「LINKS UMEDA」にて、若手職員向け会議(手ぶらでBBQ)を開催し、職員間交流を図りました。学生時代からキャンパス内に立ち入れずリモートによる受講を余儀なくされてきた世代です。最初は戸惑いながらも徐々に打ち解け、SNSで連絡先などを交換していました。同期生が互いに相談しながら、共に社会の荒波に立ち向かい成長していくことを期待しています。

 今後は、感染症対策を行いながら、利用者様・ご家族様が楽しみにされている行事も各事業所が工夫して再開します。また、行事等をきっかけに学生ボランティアの活用や近隣事業所との連携・協力体制を築いていきたいと考えています。北摂は、近郊に大学が多く、実習希望もたくさんある地域です。次世代の福祉職養成のための社会貢献の観点から、これからも実習は積極的に受け入れていきます。職員も学生も住民も若人が集う場所づくりがテーマです。

 これまで、コロナ禍により制限されてきた人の交流を、自由に行える日が早く来ることを期待して、「きた」は、ポストコロナ時代に向けて着々と準備をしています。

 

 

 

きたおおさか福祉センター


「府立児童施設が新しくなり、引っ越します」

令和4年12月5日

 

 

 1971年4月に開所されたすぎのき寮ですが、今年度末でその長い歴史に幕を下ろすことになりました。現在、こんごう福祉センター内に新しい施設が建設されており、大阪府立の児童施設は2023年3月末に引っ越す予定です。

 他事業所で成人のサービスを利用されている方や福祉現場で働いている職員の中には、すぎのき寮で青春時代を過ごした方が多くおられるのではないでしょうか。

 すぎのき広場でのすぎのき祭り、丸山展望台までの散歩(というには過酷な道のり)、プール大会等々、懐かしい思い出と趣のある建物。

 少し寂しい思いもありますが、慌ただしく引っ越しの準備をしつつ、利用者、職員ともに新しくなる建物の完成を楽しみにしています。

 

 

 

 

すぎのき寮


利用者支援のキーワード「構造化」

令和4年11月28日

 

 

 明光ワークスの生活介護では、利用者の特性や特徴に合わせて支援するためにTEACCHプログラムの構造化に取り組んでいます。構造化とは、空間や物事を誰が見てもわかりやすくする支援方法です。以前から構造化している部分もありましたが、令和3年度からは一層実践的に取り組んでいます。

 「ただ言われたとおりにだけやる」ではなかなか職員のスキルアップにつながらないため、まず障がい特性の 理解や構造化理解の研修なども織り交ぜながら、利用者を職員がよく理解することから始めました。職員が「利用者が何に困っているのか」「どうすればよりわかりやすくなるか」を考えながら、①作業机やパーテーションの設置など空間の構造化、②個別スケジュールなどを用いた時間の構造化、③自立課題を設定し、取り組めることを増やすための作業の構造化など、様々な構造化に取り組んでいます。まだまだ完成ではなく、職員の意識と技術の統一などの課題もありますが、利用者の状態や変化に対応しながら、再構造化を繰り返し、利用者にとってより安心できる環境を前向きに作っていこうと考えています。

 

   

 

明光ワークス