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丘のうえから

それぞれの進路!!

令和2年3月9日

 今年の冬は暖冬傾向で、冬らしい寒さをほとんど感じることはなく、春を迎えようとしています。

 毎年、この時期になってくると支援学校高等部を卒業する児童の進路について、右往左往しながら地域移行に向けて走り回っています。今年度の卒業生は3名おり、大阪府の北部のグループホームや時には奈良県の成人施設などを何度となく見学・体験をして、振り返りなどカンファレンスを行い、卒業後の進路もようやく目途が立ってきました。

 今年度は3名の卒業生だけでなく、既卒者で昨年度末までに進路が決まっていない方が7名もいたため、既卒者については年度初めから地域移行を目指して動いており、カンファレンスや体験などを何度も何度も行い、グループホームや成人施設などへの進路がほぼ決まりました。

 グループホームの入居が決まった方で、叩いたり抓ったりする行動障がいがあり絶えず見守りが必要な方もいましたが、今では新しい環境に慣れて笑顔が増え、薬の量も減り、とても落ち着いて生活を送っていますとのお手紙をご家族からいただきました。このようなお手紙や報告をいただくたびに、喜びを感じています。

 それぞれの進路が決まり、すぎのき寮を卒業して、新たな場所で楽しく穏やかな生活が送れるようにと願うばかりです。

 

すぎのき寮


~こどもの相談所としての役割~

令和2年2月24日

 相談支援センターmumは、平成28年9月に、併設するこども発達支援センターmumと共に誕生しました。4年の歳月が経ち、地域に根差した事業所になってきました。

開所してからの3年間で新規相談件数は1,735件になりました。これは委託を受けている河内長野市のこどもに関する相談件数です。こどもの発達についての心配が増加していると感じます。相談を聞かせてもらって、実際にどんな場所で療育が行われているか見学して頂くことで、保護者の方から、療育や支援方法についてのイメージが湧きやすかったとの声が聞かれています。

 こどもを取り巻く環境は、日々変化しています。学校、幼稚園、保育所、事業所、病院との連携は欠かせなくなっています。関係機関との調整を行い、地域に理解して頂くことで、こどもたちの「生きづらさ」の軽減につながればと思います。

地域生活総合支援センターきらら

 


阪神淡路大震災から25年

令和2年2月10日

 阪神淡路大震災から25年という月日が経ちました。当時、施設やグループホームなどで生活されていた利用者と支援に携わっていた職員は想像を超える状況におかれていたと思います。

 あいあい・ほくせつは、地域で生活される90名の利用者を支援しています。皆様が生活されるグループホームでは、防災訓練とは別に年2回、非常食を食べるなどの練習をしています。今回は1月17日に訓練を行いました。

 前回は、LEDのランタンやカセットコンロの使い方、非常用のごはん(アルファ米)を食べる練習を行いました。利用者から、「もう一回やってみたい」という声もあり、今回は、災害時に支援員や世話人がホームへ行けなかった場合を想定し、非常用のごはんと、温めなくても食べられるカレーを使って食事を作る練習をしました。また、普段は使うことが少ない缶づめを開ける練習もしました。その後、災害の時に使用する水、非常食を机に並べて食べ方を確認すると同時に、消費期限などの確認も行いました。その他にも、水が出なくなったときのトイレの使い方として、ポリ袋と凝固剤を使った練習もしました。近年は地震だけでなく、大雨や台風による災害が起きています。あいあい・ほくせつでも2年前、台風で電柱が倒れ2日間停電したホームがありました。

 阪神淡路大震災は、我々にたくさんの教訓を残してくれました。私たちは、何か起こった時だけではなく、日頃から災害に備え「今できること」を意識して利用者の安全を確保していきたいと思います。

 

 

明光ワークス