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丘のうえから

一人ひとりに合わせた暮らしの実現に向けて

令和元年11月5日

 

  かんなびのさとは、事業団のなかで、唯一介護保険制度に則った施設として12年目を迎えています。そのなかで、昨年他法人のユニット型特養を見学する機会を得て、改めて「ユニット型特養」の意味を考えていこうということになり、早速有志を募り「ユニットケア推進委員会」が立ち上がりました。

 今は「施設」であっても我が家のように落ち着けるよう、創意工夫に富んだ「設え」と、個別ケアを進めるツールとして、24時間シートの作成に取り掛かっています。

 これまでにも入居者一人ひとりの介護の状況は、アセスメントシートとして作成してきました。さらに、24時間の時間軸でその方の生活リズムを把握し、ご本人の希望、ご自身でできること、必要なサポートなどを書面にしています。これにより職員間の情報共有ができ、統一したサポートや入居者の方の変化に気づきやすくなります。

 このように、これまで当たり前と思っていたケアを、もう一度「個別ケア」の基本を見直しすることで、一人ひとりの心地よい暮らしの場の実現に向けて一歩ずつ歩みを進めています。    

★我が家のような玄関に変身         ★共同生活室の中の畳スペースで足を伸ばしてゆったり

 

かんなびのさと

 

 

 

 


ここに生き続ける思い

令和元年10月21日

 

 こんごう福祉センター内にある、かんなびのさとの駐車場奥の一画に「いのりの塔」という碑が建立されている場所があります。その塔は法人の施設を利用されている期間に亡くなられた利用者と、法人で勤務され在職中に亡くなられた方々を偲んで1974年に建立されました。

 昨年までは年に一度「こんごう福祉センターまつり」の開催に合わせて祈念式典を行い、故人の家族や関係者、職員に参列いただいていましたが、そのこんごう福祉センターまつりも様々な環境の変化により本年以降廃止となりました。

 式典は廃止となりましたが、今年から総務課が中心となり、施設長・寮長のお力も借りながら、「いのりの塔」を維持していくため周辺の草を刈ったり、塔を清掃し、お花を毎月お供えさせて頂いています。

毎月の整備が終わると、とても清々しい気持ちになり、1969年から続くこんごう福祉センターで長年過ごされ亡くなられた方々に思いを馳せる時間があります。

 そしてこれからも利用者の気持ちに寄添い、共生社会の実現、障がいの理解、交流と参加、福祉社会への貢献ができる様、活動する気持ちを新たにします。

「いのりの塔」はそんな思いを再確認させてくれる場所です。

 

総務課

 

 


災害に備えて

令和元年10月7日

 今年の夏も、大雨や台風に見舞われ、日本全域で大きな災害がいくつも発生しています。

 8月9月にかけても、多くの方々が大雨による浸水や暴風による家屋の倒壊、損壊の被害を受けられ、今でも元の生活に戻ることができていない方々も大勢おられます。また、大阪北部や北海道などでの地震による大きな災害も記憶に新しいところです。災害に見舞われた皆様には心からお見舞い申し上げます。

 私自身大きな災害の被災者となった経験はありません。このため防災に関する研修を受けはするものの、「防災」ということについて強い緊張感、切迫感を強く感じたことはあまりありませんでした。しかし、この数年は、全国の被災状況を見るにつけ「備えをしっかりしておく」必要性を心から感じるようになりました。9月の大雨で、松原市の西除川(にしよけがわ)がはん濫危険水位にまで迫ったこと、おんどのすぐ前の水路が道路にあふれるほど増水したことなどを目の当たりにし、万が一のことがあった時に利用者の皆さんの安全と生活を守る「備え」を改めて点検し、真剣に準備に取り組まなければと気持ちを新たにしました。

 また、おんどは松原市から福祉避難所として指定を受けており、災害時には福祉避難所

を必要とする地域の方々を受け入れ支援を担うことになります。

この点についても、おんどとしてしっかりと自覚し、日頃から松原市や他の事業所さんとも連携し確実な準備をしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

地域生活総合支援センターおんど